今月1日に新たに天皇陛下が即位され、年号が「令和」に改まりました。上皇陛下がご健勝であらせられることもあって、新たな時代の始まり純粋にお祝いできる素晴らしい出発になったと思われている方も多いかと思われます。
ただ、残念ながらそれに水を差すようなことがいくつか・・・。国際的なことや経済については流動的なことが多く口を挟むこともできませんが、身近なこととしては幼子たちの安全・安心が如何に危機に瀕しているかという問題に日々心を痛めています。滋賀県の交通事故をはじめ、「周囲は安全に十分配慮していたのに」とか「まもなく安全のための工事が予定されていた」とか関係者の方のご努力が及ばない不幸な事故が後を断ちません。実は交通安全や事故防止だけに限った事ではなく、「幼児教育無償化」を急ぐあまり、これまで「規制」と呼ばれ敬遠されがちだった子供たちの健康を守る「安全弁」としての法的約束事がいろいろと撤廃され、預かる側に有利に変えられていることに気づいていない方々が意外に多いように思います。「預かってもらえるからそれで良い」「こどもを預かってもらえる場所が増えれば良い」という問題ではないはずなのですが余裕が無くなっている現代社会の縮図がそのまま反映され、親御さんだけでなく地域住民(場合によってはもっと広い範囲で)も一体となった安全・安心への取り組みが不断に行われないと、本当の安全・安心は得られないという現実をお忘れではないでしょうか。最も大事な協力して子供たちを守るという大事を今一度直視して、より良い令和の時代にすることを考えてみませんか。