となりのアンジュ
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2019年10月1日
2019年10月01日(火)

今年はお彼岸を過ぎても暑さが残って実感がわきませんが、気が付けば衣替えの時期を迎えています。今朝も気象予報士の方が『夏物を 数枚残し 衣替え』と俳句?でアドバイスしていました。ご注意ください。
 さて、衣替えとともに10月から㈰消費税の2%アップと㈪幼児教育の無償化がスタートします。
  消費税の2%アップについては、これまで医療機関は一般の商店と違い、最終消費者という立場でしたので、窓口負担で消費税をいただくのは保険外診療の(自費で支払われる)方に限られており、これまでは保険診療を受けられる方には出来るだけ負担のないようになっておりました。ただし、「医療をより安全に」という社会的な要請もあり医療機関の負担は増え続け、運営そのものを圧迫し始めていることも事実であることを踏まえて、今回の増税分は診療点数の改訂という形で、窓口負担増をお願いせざるを得なくなりました。初診・再診料が引き上げられたことにより、初診で60円(3割負担の方で窓口18円)、再診の方で10円(同じく3円)のご負担増をお願いすることになります。計算上は1円の桁は四捨五入になりますので、初診の方は大体20円増(一部10円増)になると思われます。ご協力のほど、お願い致します。(尚、当院の場合、滑川市・富山市・中新川郡各町村にお住まいの中学生までのお子さん、県内在住のひとり親家庭の方ならびに心身障害で窓口負担の免除を受けておられる方は、従来通り窓口負担はありません)
  幼児教育の無償化については、以前も書きましたが、保育園の待機児童問題と絡めて考えていくと、従来型の幼稚園からこども園に拡充された施設では、やや性急に走った結果、最も大切にされるべき子どもの安全(特に健康面)への配慮が十分に行われているのか甚だ疑問に感じています。耳鼻咽喉科領域では、乳幼児が見た目では健康な年長児の持っている耐性菌などをもらって発症する難治性中耳炎や肺炎の問題が以前からあったのですが、施設によっては十分な配慮がされているのか、施設基準としてどの程度の配慮がされているのか少なくとも地域の医療者への十分な説明はないままになっていますし、病児・病後保育の基準や仕組みも必ずしも地域完了型とまでは言えず、あくまでも預かる側のモラルと知識に頼らざるを得ない実情になっていると考えます。これからの時代、少子化の解決のためにも「子どもは地域で健全に育てる」という意識が不可欠と考えますが、皆様はどのようにお考えになりますか?
 長くなりましたが、制度は変わっても人の健康や病気に関しては大きく変わるものではありません。皆さんに安心して受診いただけるように心がけてまいります。

10月には医師会の研修旅行、11月には日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会(名古屋市で開催)があり、それぞれ臨時休診をさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、院内掲示およびホームページでご確認の上、ご協力頂ければ幸いです。

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