となりのアンジュ
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2018年10月1日
2018年10月01日(月)

早いもので、平成三十年も残すところ3ヶ月、1/4だけとなりました。平成最後の10月〜12月でもあります。健康で充実した年末を過ごし、改元の年を迎えたいたいものです。
 今年は昨年の流行パターンを考慮して、高齢者(65歳以上)を対象としたインフルエンザワクチン接種の行政補助が中学生以下の小児と同じく10月1日から開始されます。一人でも多くの方が接種を受けられることにより、流行を最小限にとどめることができるのでもっとお勧めしたいところですが、相変わらずワクチンの不足が常態化し、昨年の実績以上は医療機関に回って来ないという状況が続いています。行政も金銭的に補助をするだけで、ワクチンの確保には何の力も持ちません。一部には、学校での無料集団接種の復活を望む声も出ていますが、病気も怖いが副障害はもっと恐ろしいという現代の風潮もあって、実現はなかなか難しいようです。
 自然災害に際しても繰り返し言われることですが、どうか皆様パニックに陥ることなく、落ち着いて行動して下さい。日頃、カゼの予防の際にお話しているように、気道(特に鼻の奥〜喉)が十分に湿っている状態であれば、インフルエンザなどのウイルスの増殖を最小限に抑えることができます。気道の乾燥を避けるように最大限努力して下さい。いわゆる水際の防衛ではありますが、場合によってはワクチンよりも効果的かもしれません。ただ、もともと抵抗力の弱い高齢者や幼児期までの小児については、ワクチン接種を行った上で、気道の乾燥を防ぐという二重の防衛が必要と考えます。
 はしかの流行に続く風疹の流行がニュースになり、都市部では真夏にもインフルエンザが流行した今年は、集団発生の予防から個人個人の自覚を高めてより確実に予防するという予防医学本来の手段や効果について考える良い機会であるとも捉えていただければ良いのではないかと思っています。

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