となりのアンジュ
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2018年1月31日
2018年01月31日(水)

新年の挨拶が遅れましたが、本年も宜しくお願い致します。

年が改まってから、インフルエンザがA・B入り乱れて猛威を奮っております。当院でも周辺の内科・小児科ほどではありませんが、ほぼ毎日のように罹患者が来院される状況です。インフルエンザの流行にはいろいろな要因が絡みますが、ここ北陸での大きな要因の一つが部屋の機密性と電気を中心とした乾燥傾向の強い暖房器具の普及による空気の乾燥(気道の乾燥)だと思われます。今年のように雪が多く積り、湿気も強い年は、昔であればすきま風とともに屋内にも湿気が入り、ストーブなどで化石燃料を燃やすことである程度の湿気が出る上に、対流式ストーブの上には薬罐(やかん)を載せて蒸気を発生させるという方法で、二重三重の乾燥対策になっていたのですが、暖房効率、空気清浄化、安全性の問題から、真に清浄な乾燥した暖気を行き渡らせる暖房器具をメーカーが競って開発・改良してきたことと住宅の機密性が上がったことで、皮肉にも砂粒こそ飛んできませんが、砂漠で生活しているような環境が作り上げられたわけです。

インフルエンザだけでなく、一般的な風邪ウイルスや細菌感染も、気道に十分な湿り気があれば、ある程度退散してくれますので、手洗い・うがいだけでなく、乾燥対策にも力を入れていただくことをお勧めします。ただし、加湿器だけで安心してはいけません。お風呂や温かい飲み物から立ち上る湯気、温かいおしぼりタオルなどからの湿気も有効ですので、是非ゆっくりと鼻から吸い込んでみてください。

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